ZettaScaler 3.0 (Liquid Immersion Cooling and Air Cooling System)

PEZY-SC3プロセッサを搭載したHPC(High Performance Computing)システムです。液浸冷却システムおよび空冷システム(ZettaScaler 3.0 Server Unit)をラインナップしています。

 

関連製品:
PEZY-SC3 プロセッサ
ヒトゲノム解析システム(ZettaVEGA)

メタゲノム解析システム(PZLAST)
ZettaScaler-2.0システム


 

ZettaScaler 3.0液浸冷却システム

 

 

ZettaScaler 3.0液浸冷却システムは、独自の液浸冷却技術を採用した、拡張性のあるシステムです。この液浸冷却システムなら空調は不要であり,非常にコンパクトで静音なスーパーコンピューターのため研究室内やオフィス内にも設置できます。
液浸槽の中はフッ素系不活性液体で浸されています。優れた熱特性を有するこの液体を循環させることで、電子回路を高効率に冷却することができます。電気絶縁性はもちろん、不燃性・無害・無臭・オゾン破壊係数ゼロの安全性が高い液体です。沸点が高くほとんど蒸発しないので密閉する必要がありません。このように装置構造がシンプルであることに加え、液浸冷却システムは取り扱いが容易であり、スーパーコンピューターシステムの維持管理が容易です。


 

ZettaScaler 3.0空冷システム(ZettaScaler 3.0 Server Unit)

・ZettaScaler 3.0 Server Unit 1台(=4個のPEZY-SC3を搭載)あたり、ZettaScaler-2.0の1ブリック(=32個のPEZY-SC2を搭載)相当の処理能力を実現しています。これにより19インチラック4U分で設置することが可能です。

・PEZY-SC3の4モジュールを並列に用いることによって高速な検索を可能としています。

・大容量RAM(1TB)を作業領域として用いることにより、ZettaScaler-2.0よりもCPU側の処理を大幅に高速化しています。

・PEZY-SC2からPEZY-SC3に変更することによる速度向上に加え、各種アルゴリズムの最適化を施しています。

・2TBを超えるメタゲノムデータベースを内蔵SSDに格納することにより高速なデータベースアクセスを可能としました。これによってZettaScaler-2.0で必要であった外付けの高速ストレージが必要なくなりました。

・ZettaScaler-2.0で行っていた複数計算機での並列化は引き続き有効であり、本システムも台数を増設することにより処理能力をスケールアップすることが可能です。

 

ZettaScaler-3.0 Server Unit仕様

Baseboard: ExaScaler EPX-BASE2 x 1

CPU: AMD EPYC x 1       

Accelerator:PEZY Computing MOD-SC3H (PCIe Gen4x16 bus) x max 4 modules

main memory:DDR4 ECC Registered 3200MHz SDRAM max 1TB (64GB DIMM x 16)

Storage:M.2 NVMe SSD 2TB x 4

OS:AlmaLinux 9